2012年11月5日月曜日

いよいよ明日から椅子展が始まる。

長い準備期間の結果を並べ、皆の批評を仰ごう。
若い弟子たちの未来と、取り組んでいる工芸の行く先を占ってもらおう。

買ってもらうことも大事だが、一番は私たちのやっている事が
何か少しでも人の琴線に触れ、作り手と価値の共有が出来得るものとして、
受け止められるだろうか。

いつもそうなのです。作品発表は言わば裸で立っている様なものだ。
さまざまな人の視線や意見にまったく無防備で、それだからこそ一言一言が良く効く。

どっちにしても、今の力を余すことなく見せている。
もうちょっと小出しにすればいいのに。 と、我ながら小物だと思うのだが、
これも性分で仕方がない。

龍村織物とのコラボ。 出していた張り地が今日仕上がってきた。いい出来だ。
飛鳥と名付けた布はゆったりと明るく、椅子の曲線にそって動いている。

高知の鹿敷製紙に協力いただいた “雁皮紙の椅子”。
紙の王と呼ばれる日本産雁皮紙を紐により、子椅子に編み上げてみた。
紬のような表情でつやのあるオフホワイト。 ほっそりした少女がセーターを着ている。
愛らしく、美しい椅子だ。

そして“黒柿の椅子”。

うーん。 日本中の人に見に来てほしい。   裸の我々を。

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